一抹の 淡き 夢よ 去り 行く 日まで 踊れ枯れた 葉を 落とした 木々の 両の 腕に白い 花びらを 運ぶ 師走の 風新たな 夜が 明けて 辺りは騒がしい 街の 色も 静寂を 守る触れればたちまち 消え 失す 一粒なれど根を 張れば やむごとなき 強さ 『 心』の 如く降る 雪は 闇夜にさえ 明るく 咲き 誇る冬の 白い 月光を 浴びて雪花 繚乱 美しくも 儚いこの 歌を力強く 歌い 上げよう 届け 御空の 果てまで待つ 家族(ひと)の 名前を 幾度も 紡いで吹雪をくぐり 抜ける 若き 旅人極寒にとりとめない 日々を 描けばその 言の 葉のひとつひとつが いと 温かろう降る 雪は 時として 道をも 閉ざして人の 笑顔の 有り 難みを 説く雪花 繚乱 故郷を 愛す 者のうたを力強く 歌い 上げて 曇る 視界を 貫け朝に 昼に 夕に そして 夜にすべての 者に 等しく 煌めく雪花 繚乱 山となり 時には 像となり人の 集う 傍らに 生きる降る 雪は 春が 来れば その 姿を 隠し次の 冬を 天上で 待ちわびる雪花 繚乱 美しくも 儚いこの 歌をなんどきも 歌い 上げよう 届け 御空の 果てまで響け 季節を 超えて